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腫瘍 腫瘍 腫瘍 [クリスの院長室]

今日は腫瘍の動物がたくさん来院されました。
目、乳腺、皮膚、他。

腫瘍は良性と悪性、そして癌腫と肉腫に別れます。(難しいですか?)
腫瘍ということまではわかっても診察(視診、触診)しただけで
その細かい種類、程度まではわかりません。
例えば皮膚にあるから皮膚の腫瘍とは限らないのです。(血管の腫瘍ということも)

悪性と分かれば手術をする。
これはわかりやすいです。

もし腫瘍が悪性か良性かが分からなければどうするか。
それを調べるために摘出する。
つまり麻酔をかけて手術する。

結局同じ??

このあたりが鶏と卵というか、スッキリしないというか。。。
麻酔をかけないで細い針で細胞を吸い上げ調べることもあります。
たまたま悪い細胞を吸い上げることができなければ悪性を良性と判断してしまいます。
それでは困るし意味がありませんよね。
信頼性を考えると当たり前ですがたくさんの組織を調べた方が良いのです。
そうすると先の”結局手術”になってしまうのです。

通常はある程度の期間観察をしてから手術を行うかどうかを決めます。
見るからに良性っぽい腫瘍はそのまま放置、経過観察をすることがほとんどです。

悪性かどうか調べないとわからない。
わからないから手術して摘出して調べる。
わかって頂けたでしょうか?

いちおうの基準はありますが、
飼い主さんの希望というか、気持ちというか、
あまり医学的ではない理由で摘出するかどうかを決めることも多いです。

診ただけでは大丈夫!ともダメ!とも保証できない腫瘍の難しさを
どうぞご理解下さい。


そろそろ”スタッフ日誌”が復活の予感です。
私の代わりに頑張ってもらいましょう!w

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